評価:☆☆☆☆★(4.2)
著者の
盛田昭夫さんはソニーの創業メンバーの一人で
井深大さんの次にCEOになった人物です。
初代の前田多門さんが便宜的にお願いしてCEOになってもらった形なので、実質的に井深大氏が初代で、創業期からナンバー2としてソニーの発展に貢献してきた人物の手によるソニー誕生の物語です。
■感想■GKは読め(爆)とりあえずこの本は、自分が存命中にソニーが倒産したとしても、
「ソニーの黄金時代を偲ぶ金字塔」として本棚の手の届く場所に飾られることでしょう(爆)。
いやぁ、初期のソニー凄い、カッコイイよ。そしてタイトルが
「MADE IN JAPAN」日本の輸出型製造業の最盛期を歌い上げるが如きですよ。
盛田さん物理学者だったんですね。
物理学が電化製品に繋がるとはピント来なかったな。若い頃にこういう本を読んでいれば物理学を専攻したかもしれないなぁ(笑。
ソニーの海外志向、高い海外売上高比率は初期の頃から海外を見据え、世界を相手に商売してきた一つの成果。
音質への拘り、最近でも高価なイヤホン作ってたり、PS3の音楽再生能力が無駄に高品質だという記事をネットで読んだ記憶がありますけど、この音質への拘りも少年時代の盛田氏の憧れから来ているのかもしれない、などと読みながらニヤ(・∀・)ニヤできます。
本書がまずアメリカで出版されたのち日本で出版された経緯も如何にもソニーらしい。
ソニー信者は必読。
それほどではないけどソニー株の含み損に意気消沈している人には持って来いの一冊ですw
ただし530ページを超えるボリュームがあり、読みきるにはそれなりに時間が要りました。
序盤の戦争時代と後半に若干だれるかもしれません。
戦時のサバイバル話はそれなりに面白いのですが、加速がついても分量があるのでそのままの勢いで読みきれずボリュームの壁を感じました。
なんだろう・・・
ビジネスの部分と自伝的部分(少年時代、盛田家の教育方針、海外生活への適応、家族の話)
双方がソニーの創業に密接に関わっている訳ですが2冊に分けるなどしていただいた方が読み易かったのかな?
(でも、そうするとビジネスの部分だけ読んで満足してしまいそう)。
■メモ■詳細は
ソニー - Wikipediaに譲ります。
■
押さえておきたいポイント1、創業(1946年)
2、設立趣意書3、社名変更(1958年) 4、
テープレコーダー1950年、日本で初めて製作、販売。
二人とも技術者だから、重さ35kgの大卒サラリーマンの月収17ヶ月分の価格の代物が売れないと思わなかったんです(><)速記者代わりに裁判所には売れました。
5、
トランジスタ 1955年、ポケッタブルラジオ発売。
1959年、世界最初のトランジスタテレビの製作に成功
トランジスタの特性を利用し、電力・サイズの課題を克服。
6、
トリニトロン7、
ウォークマン「音楽を持ち歩きたい」「個人的に楽しみたいが周囲に騒音を撒き散らしたくない」という井深氏の悩みの解決から生まれた。
8、ベータマックス
ベタ塗りの"ベタ"とβ(ベータ)を合わせた造語
9、目標(ターゲット)を設定する。
ビデオレコーダー、井深氏机に文庫本を放り出し「ターゲットはこれだ」と。
・戦時に物理学の研究を続けるために海軍の技術仕官に志願。
・井深大氏との出会いは、海軍時代に参加した科学技術研究会。
・
ソニー・プラザ、は貿易摩擦への対応の一環として日本への外国製品の輸入を目的に設立されたようなものらしい。
他には・・・盛田家の教育方針もユニークです。お父さん凄いなぁ、羨ましい。
ご近所が豊田家も凄い。
ブランドを守るための訴訟話も興味深い。
日本で出版された時期が1990年で、日本的経営への自信に満ちてます(笑。
■おわりに■トランジスタ、トリニトロン、ウォークマン・・・これらの優れた技術・商品がソニーを育てたのか?
日亜科学の
青色ダイオードやアップルのiPodを思い浮かべ、「優れた技術・商品が企業を飛躍させる姿は昔も今も同じだな」などとの感慨に耽ってしまいましたよ。
プラズマ・ディスプレイへの巨額投資を決めかね、装置を開発した優秀な社員は独立・・・という記述があったけど、これは・・・(・∀・;)・・・
以下のリンクもこの際どうぞ!
Sony Japan|Sony Historyソニー歴史資料館 :ソニー 電化製品-見学テレビ以上です。
読了お疲れ様でした( ^‐^)_且~~