評価:☆☆☆☆★(4.1)
本書を手に取った理由は、経済誌の紹介記事と他のブロガーさんが良書として紹介されていたのを拝見したからです(誰か失念してしまった御免なさい)。
基本的な投資姿勢に同意しかねる部分も多々あるのですが、それは管理人自身の投資スタイルと著者林氏の投資スタイルとの違いによるものなので脇において置くとして、プロが書いたものだけあり
"着眼点"には納得させられます。
ここから、こんな情報が取り出せるのかとかいう発見があります。詳細で難易度高いので疲れますし、定期的に読み返す必要があります。引っ掛け問題汚ねぇ〜〜。
当然電卓は必須です(笑。■本書の投資スタンス■1、PER12倍以下が割安
2、1つの銘柄に投資する期間は原則1年以内
3、増収増益企業にのみ投資する
4、大切なのはセンスより「決算書を読む知識」
5、真の割安株が見つかったときのみ勝負をかける
↑番号は説明の都合上管理人が勝手に付けました。
・センスに頼らなくてもいい、数値を使った銘柄選びを重視。事業から業績を予想するのではなく、業績から事業を予測する
(つまり決算書から事業の好不調を峻別しようする立場かと)。
■メモ■・税金を払っていない等の「にせ割安株」を除外する。
過去7年間に赤字を出した会社は、過去の赤字と当期の黒字を相殺して税金を計算できる(通常は利益の40%相当の税金支払い)。
・売上の伸びに比べ利益の伸び率が小さい場合は安売り、あるいは経費(広告費等)を多くかけている可能性がある。
逆の場合は、利益率の高い商品が売れいるか、経費を増やさずに売上が伸びていると考えられる。
・株主資本比率は高ければ高いほど優秀。
株主資本比率(自己資本比率)は会社の規模に関係なく安全性を比較できるようにした指標。
・「営業利益−経常利益」の金額が年々増加している場合、営業外費用が増加(または営業外収益が減少)している可能性がある。有利子負債の増加は要チェック。
・「当期利益÷1株当たり利益」でその期の株式数が計算できる。株式数の変化に注意。
・営業外費用に支払利息が計上されていなければ、無借金かわずかな借金しかないことがわかる。
・倒産とは、法律上の厳密な定義はなく、銀行取引停止、会社更生、民事再生、破産の状態に陥った場合の総称。
倒産 - Wikipedia・「有価証券」、株式・債権等のうち売買目的で購入したものと1年以内に換金する予定のものが記載される。一方、売買目的でない株式(取引先の株式等)や満期まで1年以上の社債等は「投資有価証券」として、
”投資その他の資産”に記載。
有価証券・投資有価証券については、付属明細表に内訳が記載される。
(例としてマンダムが解説されてますが省略御免<(_ _)>)
・繰延税金資産、税金の前払いのうち翌期で清算される予定のもの。翌期以降で清算される予定の繰延税金資産は、同じ勘定科目名で"投資その他の資産"に記載される。
法人税等調整額のこと(これにより期をまたいだ税負担を調整する)。
・財務活動によるキャッシュフローのマイナスといえば、借入金の返済であることが多い。
・「売上高÷12ヶ月」を売掛金や期末在庫と比較することで正常値(1〜2ヶ月分)かどうか判断する。比率を同業他社と比較することが効果的(意訳)。
・営業債権・債務のバランス
「受取手形及び売掛金」>「支払い手形及び買掛金」となっていれば一応OK、逆の場合はその分手元流動性比率を高めて欲しい。
・固定化債権・・・財務諸表等規則によれば「破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権」つまり不良債権。
・増資手段による評価(意訳)
まだマシ>>公募増資>>第三者割当増資>>転換社債型新株予約権付社債の発行>>MSCB>>
最悪■補足■なんだか用語解説みたいな抜粋になってしまいましたが具体的にブラザー工業やマンダム等の決算短信を使用し数字を引いて解説されているので財務分析力を強化したい人向けの一冊です。