評価:☆☆☆☆
Amazonレビュー
本書は、10年間で年間利益率50%の実績を上げたアメリカの投資会社ゴサム・キャピタル社の創設者、ジョエル・グリーンブラットが書いた本である。
著者は、投資の基本原則について「勝負する場所を選ぶこと」が成功へのカギの1つであると説く。「会社の純資産と利益から見て、割安な株式のみを買う」というベンジャミン・グレアムや、「計量的に安い株へ投資するだけでなく、ファンダメンタルズが良好な事業へ投資する」というウォーレン・バフェットにも通じる考え方である。著者はまた、投資利益が企業分割、合併、リストラ、新株発行、倒産、清算、資産売却、配当などに潜んでいるとも指摘している。
グリーンブラット氏は
特別な機会(企業分割、合併、リストラ、新株発行、倒産、清算、資産売却、配当)などを利用した投資法で年率50%の実績を上げました、確かバフェットが年利28%程でしたから彼の実績が如何に素晴らしいものだったか解ると思います。
この本の全体的な評価としてはまずまずといったところです、企業分割や大幅配当(事業を売却し、資金を株主還元する)といった状況は、流石資本主義の本場アメリカというか、日本ではあまりお目にかかれない、事業の価値の算定が流石プロ、しかもオプションまで・・・・・・・・実践できる自信が・・・・・・
というところもありますが、今回も気になった事をメモ
1、統計的に2銘柄を保有すると1銘柄を保有するよりも
市場外リスクは46%少なくなる。ポートフォリオが4銘柄ならこのリスクは72%減少し、8銘柄なら81%、16銘柄なら93%、32銘柄なら96%、500銘柄なら99%のリスクがなくなることになる。
市場外リスクとは、個々の銘柄の突発的な不幸(工場焼失、新商品の失敗)など、市場全体とは関係のないリスクで、
異なった業種の株式を6〜8銘柄買ってしまえば、リスクを減らす目的でさらに銘柄を増やすメリットはわずか。2、ウォーレン・バフェットはベンジャミン・グレアムの計量的に安い株へ投資する手法に
ファンダメンタルズが良好な事業へ投資することが投資収益を飛躍的に増やすことになるという修正を加えた、この修正が彼を世界最高の投資家にしたのだろう。
バフェットは強力なフランチャイズ網やブランド、もしくはマーケット・ニッチなどを持つ経営のしっかりした会社に焦点を絞る努力をしている。さらに、彼の投資は基本的に、彼自身がよく理解している会社とか、魅力的な経済上の特色(豊富な現金収入など)や特色ある競争力を持つ会社をディスカウントされた価格で投資する。
グレアム流の割安株投資では、市場の評価の回復までの利益しか得られないがここからの成長ぶんの利益まで見込んで投資するのがバフェット流。
3、企業分割
メリット:本業と関係ない事業が市場から良い評価を受けやすくする、駄目な事業の切り離し。市場に再評価を求める効果がある。
投資家は好みの事業に焦点を合わせた投資が可能になる、この時、分割前の株主は別に欲しくもない(自分の意志で買った訳ではない)事業の株を押し付けられる形になり、一時的に売り込まれるが魅力のある事業なら株価は反転する。
要点:
・分割企業の株式は市場平均より好成績
・機関投資家が買いたがらない(メリットがないからではなく規模が小さいなど)は良い兆候
・インサイダー(内部の人間、利害関係者)が欲しがっている
・いままで見えなかった投資のチャンスが見えてくる(安い株価、事業の素晴らしさ、レバレッジ効果など)
>読んだときの魅力を損なう恐れがありますので、この辺で失礼します。