フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために
評価:☆☆☆☆(4.0、監修・訳の件で0.3マイナス)
バフェットに影響を与えた「成長株投資」の大家の書。
訳・監修の評価が酷くて、どれほど酷いのか楽しみでもあったのですが、原文と付き合わせて読んだ訳ではないので、訳の良し悪しに関して判断するつもりはありません
(何箇所か単位違うような?(ドルとセントが間違ってたり・・・)たとえば”利益”と”利益率”を混同しているような???な記述はありました)
営業利益率の上昇は →成長加速、成長速度そのものの上昇、利幅・効率の伸び。
営業利益の伸び →成長、金額の伸び。
な訳で分けて考える必要があると個人的に考えます(ハイテク株投資によっては四半期ごとの成長加速を重視する立場もあるので違いに注意)。
酷かった、というより酷い評価に繋がったのは構成の不味さ。
訳・監修者の荒井氏が”自身が”強調したいと考えたところを太字で強調する「ロッドマン化」と呼ばれる手法を採用した結果、読者の感じる重要ポイントとの認識のズレが発生。
また、 「NOTES」と称した訳者のコメントが文章の前後に入るのですが、これが軽い(無邪気、軽薄、フランク?形容の仕方はいろいろあるが、とにかく軽い。)
「その通り、フィッシャー様の仰る通り」的な必然性・中身のない相槌が半分以上、残り半分も「フィッシャーと関係のある話題やその文章を書かせた状況」等の解説であれば良かったのに”訳・監修者が”その文章を読んで感じた事や考えた事をコラム的に(日常会話、雑談レベル)追加しており、これが真剣に読んでいる読み手に、話しの流れを遮っている印象を与えて評価を下げているのでしょう。
気にはなりますけど、無視して読む事も可能ですし、強調部分も的を射てる場所もあるので「監訳のせいで読めない」ことはないと思います。読み難くなっている程度です。
なんと言うか原著への配慮不足!?必要な場合は米印を付けて欄外に注釈、言いたい事がある場合はあとがきで書く、可能な限り原著そのまま(構成も含めて)届けるという姿勢に欠けた結果です。
気になる方は友達や図書館で借りてみてはどうでしょう。私はちゃんと買いましたよ、中古で。
前置きが長くなりましたが、ここから内容についてです。
詳細なフィッシャー式銘柄抽出法はこちら
■投資(発掘)銘柄■
アルコア、モトローラ、テキサスインスツールメンツ、デュポン、ダウ・ケミカル等
なかなかフィッシャーさんの言うインサイダー(内部者)との会って話を聞く手法は実践が難しく、この本を読めば劇的に成果が現れるというものではないと思うけれど、所々鋭いんです、フィッシャーさん(多分、これが私の根源的な感想です)。
その論拠を以下に抜粋。
■まとめ■
・従来の事業分野と関連のある製品開発のために技術力や研究成果を集中投入している企業から最大の投資成果を得られることが多い。
「ひとつの幹から何本も枝を伸ばした木々が何本も集まっているような企業を選んだ方が良い」。
・軍需関連の研究開発、政府の予算で研究したものの成果を非軍事分野に合法的に転用できるような企業は、経費を掛けずに研究開発ができたようなもので有望。
・投資家にほんとうに大きな利益をもたらすのは利益率の高い企業で、たいていその業界で最高の利益率を誇っている。
・投資の成功は、株を買う時点でその企業に関して公表されている情報ではなく、買った後で知られるようになった事柄によって決まる。
・良好な労使関係。新しい従業員の訓練にはどうしても経費がかかるため、転職率(離職率)が高い企業は経費が高くつく。
・(詳細な財務統計分析によって見つけた株は)どれほど割安な株であっても、せいぜい5割引のバーゲン品でしかない。
<下げ相場に関して>
・(景気後退、暴落対策)数年がかりで徐々に資金を投じる。
暴落がなくとも最初の頃に正しい株を選んで買っていれば、含み益がクッションの役割を果たしてくれる。
・ほんとうに大切なことは、時が経つほど大きな価値を生み出してくれる株は決して売らない、ということ。
<分散と集中に関して>
・多くの銘柄を所有するのではなく、最高のものを。
ありふれた企業の株は粗末な代用品にしかならない。
<配当に関して>
・1946年からの10年間、ダウ社の株価はほぼ10倍になった。この間配当も当初の投資額と比較すると8%を超えるほどになった(配当の成長)。
<戦争と株式>
・(一般的に)大きな戦争が起こるたびに、自国がどこかの戦闘に参加するたびに、株式市場は暴落する。
・(戦時こそ株を買うべき)株価は貨幣の価値によって表される。戦時は貨幣の供給量が増大し、貨幣価値は戦前よりも下落する。つまり同じ株数買うのに以前よりもたくさんのドルが必要となる(インフレーション)。
→ 戦争は常に通貨の価値を下げる働きをする。
・近代戦争においては、敗戦国の通貨はほとんど価値を失ってしまうことが多く、株式もまた、その価値の大半を失う。
・戦争が終わったあとには、たいていの株は急騰し、戦争前より高い水準で取引されるようになる。
■おわりに■
「成長株を鬼ホールドすべきなんだ。何故なら~」みたいな買い煽りのような本だと判断するのは早計で、フィッシャー氏が企業のライフサイクルを知り尽くした人物であることが本著のあちこちに見られます(エアコン費用や減価償却、会計方式、生産・研究開発における問題、労使問題)
彼の視線は細部まで届いていたことがわかります。
個人的に、バフェットさんを学び直そうかなという機運が高まりました。
「ロッドマン化」・・・私が上でやったような主観に基づく強調行為だ・・・泣いた・・・orz
いや、これは私的なメモだから、そのまんま届けるよりわかり易い方が大事なので・・・(見苦しい)。
バフェットに影響を与えた「成長株投資」の大家の書。
訳・監修の評価が酷くて、どれほど酷いのか楽しみでもあったのですが、原文と付き合わせて読んだ訳ではないので、訳の良し悪しに関して判断するつもりはありません
(何箇所か単位違うような?(ドルとセントが間違ってたり・・・)たとえば”利益”と”利益率”を混同しているような???な記述はありました)
営業利益率の上昇は →成長加速、成長速度そのものの上昇、利幅・効率の伸び。
営業利益の伸び →成長、金額の伸び。
な訳で分けて考える必要があると個人的に考えます(ハイテク株投資によっては四半期ごとの成長加速を重視する立場もあるので違いに注意)。
酷かった、というより酷い評価に繋がったのは構成の不味さ。
訳・監修者の荒井氏が”自身が”強調したいと考えたところを太字で強調する「ロッドマン化」と呼ばれる手法を採用した結果、読者の感じる重要ポイントとの認識のズレが発生。
また、 「NOTES」と称した訳者のコメントが文章の前後に入るのですが、これが軽い(無邪気、軽薄、フランク?形容の仕方はいろいろあるが、とにかく軽い。)
「その通り、フィッシャー様の仰る通り」的な必然性・中身のない相槌が半分以上、残り半分も「フィッシャーと関係のある話題やその文章を書かせた状況」等の解説であれば良かったのに”訳・監修者が”その文章を読んで感じた事や考えた事をコラム的に(日常会話、雑談レベル)追加しており、これが真剣に読んでいる読み手に、話しの流れを遮っている印象を与えて評価を下げているのでしょう。
気にはなりますけど、無視して読む事も可能ですし、強調部分も的を射てる場所もあるので「監訳のせいで読めない」ことはないと思います。読み難くなっている程度です。
なんと言うか原著への配慮不足!?必要な場合は米印を付けて欄外に注釈、言いたい事がある場合はあとがきで書く、可能な限り原著そのまま(構成も含めて)届けるという姿勢に欠けた結果です。
気になる方は友達や図書館で借りてみてはどうでしょう。私はちゃんと買いましたよ、中古で。
前置きが長くなりましたが、ここから内容についてです。
詳細なフィッシャー式銘柄抽出法はこちら
■投資(発掘)銘柄■
アルコア、モトローラ、テキサスインスツールメンツ、デュポン、ダウ・ケミカル等
なかなかフィッシャーさんの言うインサイダー(内部者)との会って話を聞く手法は実践が難しく、この本を読めば劇的に成果が現れるというものではないと思うけれど、所々鋭いんです、フィッシャーさん(多分、これが私の根源的な感想です)。
その論拠を以下に抜粋。
■まとめ■
・従来の事業分野と関連のある製品開発のために技術力や研究成果を集中投入している企業から最大の投資成果を得られることが多い。
「ひとつの幹から何本も枝を伸ばした木々が何本も集まっているような企業を選んだ方が良い」。
・軍需関連の研究開発、政府の予算で研究したものの成果を非軍事分野に合法的に転用できるような企業は、経費を掛けずに研究開発ができたようなもので有望。
・投資家にほんとうに大きな利益をもたらすのは利益率の高い企業で、たいていその業界で最高の利益率を誇っている。
・投資の成功は、株を買う時点でその企業に関して公表されている情報ではなく、買った後で知られるようになった事柄によって決まる。
・良好な労使関係。新しい従業員の訓練にはどうしても経費がかかるため、転職率(離職率)が高い企業は経費が高くつく。
・(詳細な財務統計分析によって見つけた株は)どれほど割安な株であっても、せいぜい5割引のバーゲン品でしかない。
<下げ相場に関して>
・(景気後退、暴落対策)数年がかりで徐々に資金を投じる。
暴落がなくとも最初の頃に正しい株を選んで買っていれば、含み益がクッションの役割を果たしてくれる。
・ほんとうに大切なことは、時が経つほど大きな価値を生み出してくれる株は決して売らない、ということ。
<分散と集中に関して>
・多くの銘柄を所有するのではなく、最高のものを。
ありふれた企業の株は粗末な代用品にしかならない。
<配当に関して>
・1946年からの10年間、ダウ社の株価はほぼ10倍になった。この間配当も当初の投資額と比較すると8%を超えるほどになった(配当の成長)。
<戦争と株式>
・(一般的に)大きな戦争が起こるたびに、自国がどこかの戦闘に参加するたびに、株式市場は暴落する。
・(戦時こそ株を買うべき)株価は貨幣の価値によって表される。戦時は貨幣の供給量が増大し、貨幣価値は戦前よりも下落する。つまり同じ株数買うのに以前よりもたくさんのドルが必要となる(インフレーション)。
→ 戦争は常に通貨の価値を下げる働きをする。
・近代戦争においては、敗戦国の通貨はほとんど価値を失ってしまうことが多く、株式もまた、その価値の大半を失う。
・戦争が終わったあとには、たいていの株は急騰し、戦争前より高い水準で取引されるようになる。
■おわりに■
「成長株を鬼ホールドすべきなんだ。何故なら~」みたいな買い煽りのような本だと判断するのは早計で、フィッシャー氏が企業のライフサイクルを知り尽くした人物であることが本著のあちこちに見られます(エアコン費用や減価償却、会計方式、生産・研究開発における問題、労使問題)
彼の視線は細部まで届いていたことがわかります。
個人的に、バフェットさんを学び直そうかなという機運が高まりました。
「ロッドマン化」・・・私が上でやったような主観に基づく強調行為だ・・・泣いた・・・orz
いや、これは私的なメモだから、そのまんま届けるよりわかり易い方が大事なので・・・(見苦しい)。
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