評価:☆☆☆
<評価について>ヘンリー・フォード自身によって書かれた本で、彼の考え方や企業家精神が込めれれていて悪い内容ではありませんが、当たり前のことが少々クドクド・・・・・・(単に寝不足疲労状態で読んだため楽しめなかっただけかもしれません)。
訳者解説のように彼が辿ってきた人生を外部から眺めながら、彼の企業家精神に関して間に挟む構成にすればもっと味が出たかなと思い、この評価です。
買わずに図書館で借りられる類の本ですから興味を覚えた方は手にとってみてください。
<感想>ウォール街の崩壊でヘンリー・フォードに触れていて変わっているなと、変人と天才の性質がみられて興味を覚えました。
”読書は人間が考えることの妨げになるから、自宅への本の持ち込みを嫌った話”などから。
ヘンリー・フォードに関してはビル・ゲイツやトヨタも参考にしたと言われ、いつか彼に関する本を読もうと考えていました。
<ヘンリー・フォードとは>現在の米国自動車業界のビッグ3の一社、フォードモーターの創業者で科学的管理法(時間研究、動作研究に基づき、1日の標準作業量を決め、この基準に従って働き具合を評価する。)、ベルトコンベアを採用した大量生産方式を考案し、初の大衆乗用車T型車の量産に成功、モータリゼーションを起こした人物ということで問題ないでしょう(結構うろ覚えだったりする(((((;゚Д゚))))
<メモ>創業初期に資本家から干渉を受けたためか、フォードは資本家やユダヤ人に対してかなりネガティブな感情を持っていたようで本書のあちこちで厳しい発言が見れます。
・世の中には、いつも二通りの人間がいる。つまり開拓する者と、ゆっくり進む者とである。ゆっくり進む者はいつも開拓者を非難する。開拓者がせっかくの機会をすべて奪い去ってしまったというわけである。だがはっきり言えることは、もし開拓者が最初に道を開かなかったならば、ゆっくり進む者には進むべき場所が存在しないはずだ、ということである。
・2ドルから5ドルへ最低賃金の引き上げによる購買力の創造(1914年の話です)。
・産業の発展について銘記すべき点は、身銭を商品を買ってくれた人々が産業を造りだした。
フォードの優れた点はプロセスを細分化してそこから全体を組み立てて考える力に優れていた、またプロセスの過程での無駄を発見するのも得意だった(トヨタの現場重視、改善、社会貢献の原点はフォード?)
例:輸送コストを削減するため、生産拠点の現地化、廃品の葦からハンドルを作り、木材の節約。
「なぜ、こんなに利用しなくてはならないのか?」
再利用しなけばならない材料が多い = 無駄に材料を発注している という考え方
無駄なく材料を得るために製材業のような関連産業に進出。
・今月は賃金を貰えるが、来月は貰えないといった状態にある労働者は、ほとんどいつでも食料品店、家主に借りをつくっている。そのため、生計費は、必要以上に高くなる。現金では支払えず、クレジット払いしている人々は、値段の交渉ができない。都市の維持管理は高くつき、したがって税金も高いし地価も高い。
・戦争への衝動は、他人が生産した果実を横取りしようという欲望から芽生えるのであり、収奪するよりも自分で生産するほうが楽だということがはっきり証明されないうちは、なくならない。
・自尊心を失わせる類の慈善は害悪、労働には適切な対価が与えれるべき。
<訳者解説より>・少年時代よりヤカンで蒸気機関を作ろうと爆発させてしまうほどだったヘンリー・フォードはトーマス・エジソンに目をかけられるようになる、の辺りが凄い時代だなと。
・フォードが大量生産方式を発想したのは、シカゴの食肉解体工場のシステムを見学したときだといわれている。牛の解体があまりにも手際よく、あっという間に終わるのを見たフォードは、逆に、バラバラのものから一つの商品をつくることも、同じように単純作業で短期間に行えるのではないかと考えたのだ。
・「経営は科学である」とフォード史上初めて断言したフォードは、自動車をそのエンジンから創造していった彼は、自動車のメカニズムを生物や企業、社会のメカニズムと本質的に同じように考えることができる「底の深い真理」をつかんでいた?
最後に突っ込み、なんで原題の「Today and Tomorrow」を「葦のハンドル」と訳したかが謎なんですが。・゚・(ノД`)・゚・。
7月もいろいろなことに挑戦あるのみ!!
がんばりましょうね〜^^ノシ