長期トレンド探索中

私的企業研究ブログ(主に株式と企業に関する話題を収集)、更新頻度とレベルは低い。

リスクの心理学―できるトレーダーは、なぜ不確実性に勝てるのか  



評価:☆☆☆☆

全般的な感想:
トレーディングで陥りやすい心理的な罠・傾向に関して、事例を挙げて対策が提案されていて読み物として楽しめ、参考にもなった。ただし中盤以降内容が重複していたり、中だるみを感じる箇所もあり、評価は星4つ程度が妥当か?

・ほとんどのトレーダーは、損失を避けるためには積極的にリスクを取る。含み損のある株式を売却せず、塩漬けにするのはその典型である。しかし利益が得られそうな場面では慎重になるため、含み益が出ている株式の買い増すことは避けようとする。つまりトレーダーは、500ドル得られそうなときよりも500ドル失いそうなときに大きなリスクを取る傾向がある。

否認:恐ろしいこと出来事が目の前で起こると、それをなかったものとしてしまうこと。防衛機制の一つ。

心の会計:行動経済学の概念の一つ。既に所有しているものの価値を、まだ所有していないものの価値よりも高く評価する傾向のこと。含み損が発生しているポジションを長く抱えてしまったり、逆にまだ所有していない銘柄の価値を過小評価し、上昇基調に乗り損なう原因になる。


「他の銘柄で利益が出たから、この銘柄では損してもよい」といった損失の正当化
「金額の小さな取引は大きな取引よりも重要ではないと考える傾向」
「泡銭といった出所や目的による差別」


・短期的アプローチと長期的アプローチは哲学的違いが存在する。材料を重視する短期的アプローチは成果を「生み出す」可能性を重視し、長期的なアプローチは市場の動きに沿った成果を「受け入れる」可能性を重視している。

・「短期のアプローチが優れているのは、長期のポートフォリオ運営よりもリスクを小さくできることだ。長期投資には自分で制御できない変化や出来事がつきものだからだ。短期投資なら、各種の発表や報道を材料にする多少非効率な市場でのトレーディングが可能となるため、一日単位で物事を考えればよい。一日単位の短期トレーディングなら生産性のロスはないし、変数への対応もずっと簡単になる。」

決定マヒ:行動経済学の専門家たちよれば、人間は選択肢が増えると、かえって何もしなくなる傾向がある。魅力的な選択肢が多いほど、そこから一つを取り出す際の葛藤が強くなるため、決断そのものを放棄してしまう傾向がある。

・ピーター・バーンスタイン「リスク―――神々の反逆」
ゲーム理論によれば、われわれが行うほとんどの意思決定は、我々自身が要求するものと、他者が要求するものとを交換することにより、不確実性を軽減しようとする一連の交渉の結果である・・・・・・最も高い利益をもたらすだろうとわれわれが判断する代替案を選択することは、往々にして最もリスクの高い決定となることが多い。この理由は、我々の思い通りになった場合には、形勢不利なプレーヤー側に最強の防御を誘発すると考えられるからである。したがって、通常はそれ以外の案で妥協することになる。その場合には、悪い取引条件の下で最善を尽くすことになる。

第一のプロセスは、周囲が何を考えているかに注目するというもので、大半の人(群集)はこちらを取る。第二のプロセスは、自分以外の人はどう考えているだろうと考えている人の頭の中をのぞくというもので、達人トレーダーが試みるのはこちらのプロセスだ。

長期投資を志向する投資家は、ファンダメンタル分析を頼りにするが、群集心理の変化などには関心を持たない。しかし短期勝負のトレーディングでは、群集心理の変化やそのスピード、特定の証券に対する見方の変化などが大きな意味を持つことが少なくない。

合理化:心理学用語、自分にとって不都合なことを隠そうとしたり、細部に過度にこだわって全体を見えにくくしたりする行為のこと。

・達人トレーダーは特定のストーリーに市場参加者が何名乗っているかという観点からリスクの大きさを計算することができる。トレーディングを通じて株価がどのように動いているかを把握し、そのセクターに資金が流入しているか、資金の流れに変化があるか、その変化がどんな影響を及ぼすかなどを判断することができる。さらにその株価がなぜ動いているかなどを勘案しながら考えをまとめることができる。

・トップレベルのトレーダーは、ごく一部の売買(件数の比率で言えば3〜5%)からほとんどの利益を稼ぎ出す。

・市場が個々の企業の業績ではなく、市場独自の勢いや方向性、雰囲気に左右される、ファンダメンタル分析が機能しない相場ではポジションを小さくして、機動的に動かなければならない。
視界の悪い嵐の日に運転しているようなものだから、的を絞って慎重な運用を心掛けなけばいけない。


価格消耗:株価が下落しているときは供給(売り注文)が豊富にあるが供給が出尽くしてしまう(価格消耗の状態)、今度は需要(買い注文)が多くなり、株価は反転する。出来高の少ない株や相当数の買いを行う場合には、事前に売り方の消耗を考えながら下落局面で買う方法もある。

・重要なことは、
少しづつポジションを大きくすること、
大きなリスクを頭のいいやり方で取ること、
リスクとリターンの比率を考慮しながらポジションの規模を決めること、
ポジションを大きくするタイミングを知ることの四点。

ファンダメンタルを知ることでポジションを維持する自身につながる。

・同じ情報を得て売買するのであれば、トレーダーの優劣は自分の感情を上手く扱えるか否かによって決まる。
[ 2006/06/07 19:16 ] 投資本要約・読み物 | トラックバック(-) | CM(2)
心理状態から強化!コレ大事!ヽ( ・∀・)ノ
こんな相場だからこそ、出来ることからガンバらニャね( ・ิω・ิ)うむ
今は休んでメンタル強化!これ最強(,ΦДΦ)かも・・・ね?
[ 2006/06/07 21:05 ] [ 編集 ]
ムックさん、コメントthanks!

(/∇\)自分も休みたいよ〜〜〜、
でも、ここまで来たらNYが落ち着くまで粘ってみるよ。
星になる日も近いぜ。・゚・(ノД`)・゚・。
[ 2006/06/08 08:41 ] [ 編集 ]
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