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ウォール街の崩壊―ドキュメント世界恐慌・1929年(上・下)

評価:☆☆☆☆★(4.5)





<評価について>
投資の参考というより読み物として星4.5
上下巻で700ページ以上あります、ゴールデンウィーク中ずっと読んでました。自分は図書館で借りて読んだので最寄の図書館で蔵書検索してみてください。

(全然関係ないですけど、これまで本は1冊も売れたことがないです。自分が本を買うときも”ブックオフで安く買えそうなら買ってもいいか”という程度で送料の関係でアマゾン使いませんし、当サイトはアクセス数も少ないので売れないのはまあ当然?アフィエイトサイトを初めようという人はご注意。
それでもデータベースとしての当サイトの価値の向上やあとで読み返す手間が省けるので可能な限り、メモを取ってます。)

<動機>
投資の怖いところは一つの取引でそれまでの利益を全て失う。支払い不能な負債を背負い込むリスクが絶えず存在することではないでしょうか?(もちろん利益をプールしておけば平気です)
長く投資を続ければバブルとその後の不況を経験することになるでしょうから、”どうすれば呑まれずに乗りこなせるか?”というテーマはずっと自分の中にあり、バブル前後の状況に興味があったからです。

<内容・特徴>
一言で言ってラグナロク、北欧神話の神々が巨人族と戦い、相打ちとなり滅ぶ話を連想させます。
登場人物の視点で展開される嘘のような実話に引き込まれます、当時は禁酒法の時代でアルカポネのようなギャング達が抗争を繰り広げ、虚偽広告を利用した過剰な販促活動が行われ、証券市場の規制は緩くどうやら10倍までレバレッジが掛けられたようです、当時は政府サイドの対応は”政府は可能な限り市場に干渉しないこと”を志向していたようで現在のように市場の過熱を抑制する仕組みが弱かったようです。


<そして何よりこの本魅力である多彩な登場人物>
ヘンリ・フォード:
(大衆車の量産に成功、フォードモーターを創業)
ジャック・モルガン:
(当時のJ・P・モルガンを率いた人物、1907年に取り付け騒ぎを鎮めた大物(多分)。)
ジョセフ・ケネディー:
(資産を築き、ジャック・モルガンから受けた屈辱を晴らし、ホワイトハウスへの足掛かりを築いた)
ジェイコブ・ラスコブ:
(エンパイア・ステート・ビルディングを建設した人物、設計・指揮はウィリアム・ラム)
ビリー・デュラント:
(GMの経営者から相場師へ転向した人物、初期の自動車産業の発展に貢献。彼がGMに返り咲くエピソードは素敵だが・・・・・・)
チャールズ・ミッチェル:
A・P・ジャンニー二:
(バンク・オブ・アメリカの創立者)
ジェシー・リバモア:
(伝説的投機家、今作ではとても評判・印象が悪い。)


<メモ>
1、暴落の背景、実態経済の失速に反する株価の高騰、各国の金利引き上げによる流入資金の減少、政府の金融引き締め、貯蓄は投機へ流れ減少、小口投資家の増加、失業率の増加。

そして暴落、気が狂う人々。アメリカが死んだ日。
暴落は何段階かに分かれて発生した、初期の暴落段階では人々は相場の回復を信じていた、次の崩壊で小口の投資家、そして百万長者殺戮の日へと向かった
(持ち直しが試みられたものの不健全な土台の上に築かれてた上、引き締めが手遅れだったため新規資金の減少とともに崩壊することを免れなかった?)

のちの推定では10月29日の5時間の狂乱相場でアメリカが第一次世界大戦に使用した戦費と同等、南北戦争総予算の10倍の資本的価値が消失した。

余波は世界中に広がった、第一次世界大戦の賠償金支払い、復興資金をウォール街からの融資に頼っていたドイツの経済危機は悪化し、彼(ヒトラー)を非難できる立場にあった人物は病死した、銀行は18.5%の利子で預金を募っても倒産が相次いだ、そうしてヒトラー政権の成立は促進された。ドイツが破産寸前にまで追い詰められたのは、主として外部からの援助に頼ったためである。

ヒトラーは約束した、外部の崩壊がドイツに重大な衝撃を与えることは二度と再び起こらないような自主独立した強国にしてみせると。
間接的に、大暴落は第二次世界大戦を誘発した。

(この時代通信技術は現在ほどではなく、米国ではヒトラーは過小評価されていた。国内のユダヤ人は対抗せず、沈黙を選んだ)


2、流動資産の豊富な金持ちは暴落を歓迎する、巨万の富は相場が暴落した機会を捕らえて築かれた。

3、「事業家は激しい富の浮き沈みにあうと穏健な本能を失い、普通の事業で得られる、多額ではない恒久的な収入よりも、一時的に得られる大金に憧れるようになる。未来における自己の事業の繁栄には無関心になり、手っ取り早く大金を獲得することにうつつを抜かすようになる」
                          ―――ジョン・メイナード・ケインズ

4、暴落時の銀行家グループの買いは相場の安定、底が抜けるのを止めるためで、秩序ある清算の準備である。
彼らが手を引いた時、本当に危険である(暴落を止めるものがいない?)

5、集まった多数の新聞記者は一人の株式仲買人を次のように見た。
「新たに訓練された戦闘部隊が戦線に復帰し、そのうち何人かは死ぬかもしれないことを承知しながら、全員生き残る覚悟でいた。戦いに勝ち。経済危機を克服するのは精神力である」

6、モルガン商会(ジャック・モルガン)、
暴落の影響、1929年11月末純資産1億1800万ドル→3年後には5300万に減少していた。彼自身は30年、31年、32年年度に一文も所得税を払っていない、この事実が公の場で指摘された時、不正な行為とは思わなかった。彼が脱税行為などというけちなことをするはずはない、税を払わなかったのは損失が所得を上回っていたに違いない、とあっさりと言ってのけた。


生き残った人物と淘汰された人物の違い
1、単純に相場を見誤った。
2、生き残った人物は失敗後も資金を温存していた、過剰な投機を控えていた。


<感想>
自分も早くレバレッジを圧縮、卒業したくなりましたね(笑。
相場は実態経済を移す鏡ですから、双方の乖離、過度の楽観に注意して早めに売り主体に切り替える、あるいはレバレッジの圧縮を行い、地雷銘柄に気をつければ問題ないという結論に至りました。

ただし、市場参加者の大半のコンセンサス(共通認識)と反対の立場を事前に取ることはとても難しい。せいぜい崩れ始めたポジションを放棄、できればドテンさせる度胸を持ちたいものだなと。

(既にライブドアショックで1度失敗しているのでどうにか成長したい)


追記:
リバモアに関して全然触れてなかったですね、初期の暴落で破産する人々を横目に”目の前の現象は結果にすぎない、私が知りたいのはその原因だ”という記述があったと思います、市場の崩壊を疑う彼のストイックな一面が現れていると思います。

最終的に破産したためか日本では負け組み扱いで低評価なのかも知れませんが、彼に何が足りなかったのかを考える余地があって個人的に好きですね、リバモア。
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当ブログのリンクの大半は彼の功績でしょう。
 
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