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ソロスの錬金術

評価:☆☆☆★(3.9)



アマゾンカスタマーレビューより:
ジョージ・ソロス
90年以降その才気で国を相手にマネーゲームを仕掛け莫大な財を得る
長きに渡りヘッジファンドの帝王として君臨
92年にイギリスを相手にわずか1日で10億㌦以上儲ける
という伝説を作り上げる
97年のアジア経済危機を引き起こした中心人物


世界的に著名な投機家自身によって記された本です。ソロスが若い頃に哲学を専攻していたためか、若干まどろっこしい書き方をしてます。

読む前には荒っぽい相場師的な人物を想像していたのですが、経済学者のような知的な印象を受けました。

ソロスの注目対象は株式市場、商品、不動産、金利動向、為替、各国経済の強弱、各国中央銀行総裁の頭の中まで及んでおり、連鎖的に物事を捉え、更に経済問題への対策・対案を示して見せる辺りに彼の力量が現れていると思いました。



メモ
1、参加者の価値評価は常に偏っており、支配的なバイアス(偏り)は価格に影響を与える。

2、意志を持つ参加者が不完全な理解に基づき行動していることが社会科学を複雑にしている。

3、均衡状態へ向かうという考えかたでは、投機が市場の将来を正しく予測すれば、均衡へ至る速度が速くなる。予測がまちがっていた場合は、均衡へ至るスピードが少し遅くなるかもしれないが、結局は均衡に向かうため、その投機家は痛い目に遭う。

4、高い為替レートはインフレを抑制する効果を持っている。賃金が安定し、輸入製品の価格が下がるからである。輸入製品における輸入原料の割合が高いとき、その国は自国通貨が値上がりしても、ほぼ半永久的に競争力を維持できる。これは1970年代の西ドイツが証明している。

5、相場は投機的な資金移動に左右されているうちは純粋に再帰的である。予測が予測を生み、支配的なバイアスは自らを正当化する。しかし、状況はきわめて不安定である。もし反対のバイアスが優位に立てば、そのバイアスもやはりみずからを正当化するであろう。

予測値はまったく気ままに変動するわけではないので、何か根拠があるはずである。支配的なバイアスがどのように形成され、どのように逆転するのか、が重要な問題。

6、(主に通貨市場の話です)支配的バイアスはトレンドに従う傾向があるので、トレンドが維持されるほどバイアスは確固たるものになっていく、ひとたび確立された自己強化トレンドは最後の最後まで発達をしつづけ、ターニング・ポイントにたどりつくと、今度は反対方向の自己強化トレンドを開始させる。

トレンドに逆らう人々は次第に淘汰され、最後にトレンドに追従するエネルギッシュな市場参加者だけが生き残る。
そうしてターニング・ポイントに達し、累積された資金を連れ逆方向へ加速していく。

7、一定期間逆転する必要が無いという投機資金の性質が市場の不安定性を助長する。

もし逆方向へ向かわなくてもよいとしたら、参加者はその投機的資金の流れに依存するようになり、やがてターニング・ポイントに達したときに調整プロセスはそれだけ大きな痛みを伴うことになる。
(↑この辺り凄く大事では?バブル崩壊時説明?)

9、1929年の大暴落は、経済的、金融的な力がヨーロッパからアメリカにシフトした時期に起こり、為替レートを不安定したが最終的にポンドに代わってドルが基軸通貨の地位を獲得した。

1987年ブラックマンデーは経済・金融の力をアメリカから日本へシフトさせた?アメリカは国内生産以上に消費し海外で負債を増やす間、日本は国内消費以上に生産し海外で資産を増やした。

(アメリカの経常赤字を米国債購入などで補填し、ナンバー2として繁栄する戦略を日本の偉い人がとり続けた成果?)

10、西洋世界は、政府の規制を受けずに機能するシステム造りに夢中になったが1987年の暴落によって実証されたように、間違いだった。

11、以下管理人のうろ覚えです。
・第一次オイルショックの時、産油国が得た資金を適切に市場に還流しなかったため深刻な不況を引き起こした(現在では改善されている?)

・信用の収縮、短期間の急激な担保の清算は市場価格を圧迫し、事態を深刻化させる。
(これはライブドアショック後、明日は追証の売りで下がる、翌日は前々日追証かかった人の売りで下がるみたいな状態を思い出して頂ければわかるのでは?)



こんなところでソロスの人物像が掴めましたでしょうか?本当は各ケースごとにソロスがどう判断し対応したかなども書かれているのですが、そこまで抜粋するのは諦め、普遍的、データ的の価値のあるところに限定しました。興味のある方は挑戦してみてください。

最後にソロスの言葉を↓

もし欠点のあるものをすべて捨てることができるとしたら、最後には何も残らないだろう。だから私たちは、持てるものの範囲で、最大の努力をする必要がある。そうでなければ死を考える以外にないだろう。
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テーマ : 株式・投資に関する本
ジャンル : 株式・投資・マネー

(´・ω・`)おおー!!コンバンワ。
ソロスすげーっすね。今は私はまだ欲望と幻想の市場が読みきれていませんっ!!
明日からもお互いガンバttえいきましょうねm(__)m

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