長期トレンド探索中

私的企業研究ブログ(主に株式と企業に関する話題を収集)、更新頻度とレベルは低い。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 

評価:☆☆☆☆★(4.8)



先に2巻の「飛躍の法則」を読んでいたんですが、正直こっち(1巻、ビジョナリー・カンパニー )の方が著名で馴染みのあるグローバル企業が多く、面白いと思いました。
これは本の出来不出来というより掲載企業の来歴が波乱万丈、また長い(創業100年以上の企業多数の)ためじゃないかと。

逆に調査方法に関しては、
ビジョナリー・カンパニーの時は一冊目ということもあり、ビジョナリー・カンパニーとして選び出す作業に"企業経営者へのアンケート"という手法を採用している。
反面、2巻の「飛躍の法則」では転換点以降の"株式リターン"という主観の入り込む余地のない客観的手法を採用しており、掲載企業の面白さでは1巻、調査方法の洗練さや本の完成度(テーマに対する回答の明快さ)では2巻に軍配が上がるような気がします。(思いっきり主観です(汗)

個人的には荒削りでも掲載企業が著名な1巻ビジョナリー・カンパニーをお勧めします。

掲載企業の問題点、
ソニーとケンウッドを比較されても・・・フォードをビジョナリー・カンパニーとしたGMとの比較・・・
出版から時間も経っていますし、現時点では逆に見えたり、この比較はないと思うものでも長い目でみれば再度の逆転もあるかもしれません。
またこの手の本には倒産企業・没落企業が混ざることは愛嬌みたいなものなので大目に見ましょうw
(逆にそういう企業見つけて(・∀・)ニヤニヤするのも一興!)


■ビジョナリー・カンパニーとは■
・業界で卓越した企業
・広く尊敬されている
・この世界に消えることのない足跡を残している
・CEOが世代交代している
・製品やサービスのライフ・サイクルをいくつか繰り返している。
(・50年を超える歴史がある)

注意)すべて項目に当てはまらなくともよい。


■ビジョナリー・カンパニーの特徴■
・利益を最大限に増やすことよりも、基本的価値観や目的、基本理念の方が大切。
・基本的価値観は内容そのものより一貫して実践されることに意味がある。
・基本理念は変えずそれ以外のすべてを巧みに変化させる。
・「社運を賭けた大胆な目標(BHAG)」の使用。
・ビジョナリー・カンパニーは「合う」者にとってだけ、素晴らしい職場である。一種カルト的。
・「大量のものを試し、うまくいったものを残す」種の進化的。
・CEOは社内の生え抜きの場合がほとんど。

注意)すべて項目に当てはまらなくともよい。


■ビジョナリー・カンパニーとして紹介された企業■
・3M
設立直後に本業の鉱業で失敗、サンド・ペーパーと砥石車の製造に事業変更。
社史も面白いが進化を促す仕組みづくりが見事!

・IBM
IBM360の開発、アメリカ政府が原爆開発のためにマンハッタン・プロジェクトにかけた以上の資金を投じた。BHAG活用例。

・アメリカン・エキスプレス
1850年地域小荷物会社として発足。
送金為替「エキスプレス・マネー・オーダー」「アメリカン・エキスプレス旅行小切手」を発売し金融サービスへ、
小切手換金の旅行者の要望に応える形で旅行サービス事業に進出。

・ボーイング
B747開発、BHAG活用例。

・シティコープ
省略。

・フォード
「自動車を大衆の手に」

・GE
代々優秀な経営者を輩出してきたGEの伝統、後継者選びに関して。

・ヒューレット・パッカード(HP)
「技術の進歩への貢献を重視」。無借金経営。職場環境の整備徹底。

・ジョンソン&ジョンソン(J&J)
患者の要望に応える形で「ベビー・パウダー」「バンドエイド」を発売!

・マリオット
ルートビアーの売店から、レストラン、機内食チェーン、ホテル事業へ。
機内食事業進出の話が面白い。

・メルク
「医薬品は患者のためにあり……利益は後から付いてくる」。貧困地域への製品の無料配布。

・モトローラ
「若返り」「(方向はどうであれ)会社を動かし続ける」

・ノードストローム
信賞必罰、カルト的社員教育(合わない社員は去るべし)。

・ディズニー
上の会社に近いかな・・・変わってる。

・P&G
1880年代に利益分配制度、従業員持ち株制度。
1919年、卸を除く流通システム革命。
先見性が素晴らしい。

・フィリップ・モリス
喫煙の権利を主張。給料袋にはタバコ一箱が同封。

・ソニー
「設立」と「社名変更」の逸話に感心しました。

・ウォルマート
「あいさつ係」の仕組みはよく考えたなと。

管理人の感想を短いメモとして記載しました。


■おわりに■
本書で紹介された企業を扱った著書からの引用が豊富で今後の読書予定が大幅に増加しました(笑。
すでに幾つか購入しましたのでいずれ紹介したいと思います。

エピソード的なものは(面白いのですが)スペースの都合上大幅に削除し、wikipediaのリンクを張ることで補足しました、ご理解いただきたい<(_ _)>
何社か気になる企業が見つかれば読む価値ありでしょう。

以上。
[ 2008/09/02 15:01 ] 投資本要約・読み物 | トラックバック(-) | CM(2)
慈悲の心で<(_ _)>
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